ワンペダル操作は、電気自動車やハイブリッド車などモーターで動く自動車で可能な操作方法です。
メーカーにより「e-pedal」 とか「快感ペダル」とか命名されていたりもしますが、一般的に回生ブレーキが発生する車であればBレンジでワンペダル操作※1が可能です。
※1 ワンペダル操作:アクセルの踏み方を加減することで車が加速・減速する
ワンペダル操作は通常のツーペダル操作に比べて格段に運転が楽になります。
しかし、ワンペダルで運転している車は頻繁にブレーキランプが点灯する※2ので、後続車からは不評のようです。
ワンペダル特有の運転マナーが求められています。
※2 ブレーキランプ:回生ブレーキが 0.13G を超えるとブレーキランプが点灯する
結論
- ブレーキランプの点灯を意識する
- 停止の際はブレーキランプを点灯させる
- 高速道路では自動運転(オートクルーズ)もしくはノーマルモード※3で走行する
- 飛び出しなどが予測される場合ノーマルモード+構えブレーキ※4で走行する
※3 ノーマルモード:エンジン車のように回生ブレーキが効かない(弱い)モード
※4 構えブレーキ: ノーマルモードで低速走行中、ブレーキペダルの上に右足を置く
ワンペダル運転の特徴
感覚
モーター車(ワンペダル操作)は、エンジン車(ツーペダル操作)に比べて、よりキメ細かく加減速できます。
そのため、より人間が自分の足で走っているのに近い感覚があるような気がします。
- エンジン車:巨大ロボット ← 人が中に入っている
- モーター車:巨人(タイタン) ← 人そのもの
ブレーキランプの点灯
先行車との車間距離・相対速度を適切に操作できないと、頻繁にブレーキを踏むことになります。
これは、モーター車かエンジン車かに関わらず、「運転がヘタ?」な人の特徴です。
ただ、モーター車(ワンペダル)はエンジン車(ツーペダル)と比べ感覚的に走れるため、気を付けないと、より頻繁に加減速を繰り返してしまいます。
- ワンペダル運転では先行車対応で頻繁な加減速をしがち
- 後続車から見るとブレーキランプが頻繁に点灯するので不安になる
ワンペダル運転のマナー
電気自動車やハイブリッド車の普及により、今後、ワンペダル運転の車が増えてくるでしょう。
ワンペダル運転の特徴を考えた運転マナーが求められます。
ブレーキランプの点灯
走行中、フロントパネルを見て、頻繁にブレーキランプが点灯していないかチェックしましょう。
そして、自車と後続車との車間距離もチェックしましょう。
後続車が車間距離を過度に開けていたら、自分の運転が危ないと思われています。
- ゆっくりと減速(ブレーキランプは点灯しない)する
- 少ない回数で減速する(ブレーキランプは点灯する)
また、完全停車まで対応したワンペダルの場合、停車してもブレーキランプが点灯しません。
- 停車したらブレーキを踏む(ブレーキランプが点灯する)
ワンペダル運転を止める
ワンペダル運転のモードを止めて、ノーマルモードで運転した方がよい場合もあります。
- ワンペダル運転モード:回生ブレーキが通常ブレーキ同様に強いモード
- ノーマルモード :回生ブレーキが効かない(弱い)モード
ノーマルモードは乗り味が、ガソリン車になります。
高速道路
高速道路をワンペダルで運転すると、常にアクセルを踏んでいなければならないので疲れます。
その場合は、ワンペダルを止めてノーマルモードで運転しましょう。
もしくは、モードはそのままでも自動運転(オートクルーズ)で走行しましょう。
- 高速は自動運転(オートクルーズ)
- もしくは、ノーマルモード
飛び出しが予測できる道路
見通しの悪い狭い道、停車しているバスを追い越すときなど、子供の飛び出しが予測できる道路を低速走行しているときはワンペダルを止めてノーマルモードで運転しましょう。
子供の飛び出しには、低速走行+構えブレーキ※で、素早く対応しましょう。
※ 構えブレーキ: ノーマルモードで走行中、右足をブレーキペダルの上に置くことで、ブレーキペダルを素早く踏み込めるに構える