MT車(マニュアル)からAT車(オートマ)に乗り換える方法を調べました。
乗り換えの際に、参考にしてください。
結論
- MT車からAT車に乗り換える人は、
- 電気自動車かハイブリッド車を選ぶ
- ペダル式パーキングブレーキ車は避ける
- 市街地はBレンジで走行する(高速道路は別)
- できれば、ワンペダル※1
- クリープ運転※2で駐車する
※1 ワンペダル:アクセルの踏み方を加減することで車が加速・減速する
※2 クリープ運転:クリープ現象で移動する。アクセルべダルは使用しない
回生ブレーキ
電気自動車やハイブリッド車には、回生ブレーキがあります。
モーターが生み出す回生ブレーキにより、MT車と同様な感覚で車を運転できます。
背景
MT車の中古車台数や新車の車種はとても少なく、選択肢が余りありません。
また、AT限定免許の家族がいるとMT車は運転できません。
- MT車の中古車(台数)・新車(車種)はとてもとても少ない!
- 家族全員で使う場合、AT車でなければならない
- MT車からAT車への乗り換えは非常に不安
AT車の特性
これは、MT車に慣れた人が感じるAT車の特性です。
最初からAT車に乗ってた人はとくに感じないようです。
AT車からのフィードバックがない(少ない)
いわゆる、アクセルから足を外しても、AT車がスーと移動していくことです。
混乱
咄嗟の状況で、アクセルから足を外してもAT車は減速が少なく、混乱してしまいます。
頭が真っ白(パニック)になっているときの二択問題(アクセルかブレーキ)です。
この場合、MT車では以下の行動・認知・思考プロセスで適切に行動できます。
- 行動:アクセルから足を外す → 現象:車が減速する
- 認知:車が減速している → 確信:自分は車を減速させたい
- 思考:正解はブレーキ(二択問題) → 行動:ブレーキを踏む
※パニック時の二択問題(アクセルかブレーキ):
- どちらも選択できなくなる。その間、車は走り続ける
- 最悪、アクセルを踏む。足はアクセルの上に位置しているので
踏み間違い
詳しくは、次の記事に詳細が載っています。
※2021.07.19:トヨタも新型アクアで「快感ペダル」を装備しました!
※2021.11.01:ダイハツもロッキーで「スマートペダル」を装備しました!
抜粋すると、
- アクセルとブレーキの踏み間違いで事故になる
- アクセルとブレーキを踏みかえる時間(空走時間)が危険
対策として、ワンペダルにすると
- アクセルとブレーキの踏みかえ回数が減る
- 踏みかえないのだから、空走時間がなくなる
Bレンジ
電気自動車やハイブリッド車をBレンジで走行すれば、MT車と同じ行動・認知・思考プロセスで運転できます。
- アクセルから足を離すと、回生ブレーキがかかる
ホンダの新型フィット(ハイブリッド)はBレンジで運転すると、自然な減速が体感できます。
詳細は、次の記事・動画をご参照ください。
左足の扱い
MT車しか乗ったことのない人がAT車に乗って最初に驚くのは左足を全く使わないことだと思います。
- МT車:両足を使い運転する
- AT車:右足だけ使い運転する(左足は使わない)
そのため、AT車に乗り慣れていないと、左足が自然と動いて悪さをします。
左足を使わないように慣れるまでは人それぞれに工夫しているようです。
- 左足を右足の太ももの下に折りたたむ(左足だけ胡坐をかく)
- 左足を左側にできるだけ大きく開き、左足を運転に使えなくする
ペダル式パーキングブレーキ
ペダル式パーキングブレーキを採用したAT車は絶対に避けましょう(運転しない)。
- ペダル式パーキングブレーキ車は避ける
ペダル式パーキングブレーキは、まさにMT車のクラッチ位置にあります。
- なぜ、その位置にある?!
MT車では咄嗟のときには、ブレーキもですがクラッチを思いっきり踏んで動力の伝達をカットしますね。
AT車に慣れていないときは、間違って走行中にペダル式パーキングブレーキを踏んでしまいます。
左足ブレーキ
AT車を運転する際、右足でアクセル、左足でブレーキを操作する運転方法です。
- 右足:アクセルの踏み加減を操作する
- 左足:ブレーキの踏み加減を操作する
一見、ペダルを踏みかえる必要のない合理的な運転方法で推奨する人もいますが、MT車からAT車に乗り換える人にはお勧めできません。
理由は、左足の操作で、MT車はクラッチ / AT車はブレーキ、と操作対象が違うからです。
頭が混乱してしまいます。
それより、左足は絶対に使わないとした方が、AT車の運転に混乱なく慣れていきます。
クリープ運転
低速運転時(渋滞、駐車)はクリープ運転をしましょう。
疑似クリープ現象
ガソリンAT車で発生するクリープ現象を、EVなどのモーター車でも疑似的に再現しています。
クリープ現象はMT車にはないので、MT車からAT車への乗り換え時には注意が必要です。
- MT車にはクリープ現象がない
- AT車はブレーキを踏まないとクリープ現象で車がかってに動く
プチ暴走
MT車の場合、クラッチ・アクセル・ブレーキを使い、駐車時などは半クラで車を前後させます。
MT車にはクラッチがあることで繊細な速度調整が可能です。
この速度調整のやり方が身に付いていると、AT車での速度調整は難しくなります。
- MT車では、半クラで繊細な速度調整する
- MT車からAT車に乗り換えた人は、慣れないうちは繊細な速度調整が難しい
特に、駐車時などバックで車を動かすとき、AT車をMT車の感覚でアクセルを踏むと、プチ暴走(0.5m~1mくらい)してしまいます。
- AT車をMT車の感覚でバックするとプチ暴走する
プチ暴走は、ブレーキを踏むか先進技術で止めないと、そのままクリープ速度での暴走になるでしょう。
駐車場などでの運転
プチ暴走しないように、低速度運転(駐車場、渋滞、など)時は、クリープ運転しましょう。
アクセルペダルは使わずに、疑似クリープ現象のみで車を前後させます。
- クリープ運転
- アクセルペダルは使用しない
- ブレーキペダルのみ使用する
- ブレーキペタルで速度を微調整する
クリープ運転の練習
半クラ運転が体に染みついている人は、低速度運転時にアクセルを使いすぎてしまうので、クリープ運転を積極的に練習しましょう。
- アクセルペダルを使わない運転を練習をする
アクセルを使う駐車場
駐車場に傾斜や段差があり、どうしてもアクセルペダルを使わなければいけない場合は、その駐車場の使用は断念しましょう(他の選択肢があれば・・・)。
- AT車の挙動に慣れるまでは、クリープ運転で駐車できない駐車場の使用は、見合わせる
理由は、MT車乗りがAT車に慣れていないと、バック駐車時の段差をアクセルで乗り越えた瞬間、プチ暴走する可能性があるからです。
段差路への対応と急発進時の措置
どうしてもアクセルペダルを使わなければいけない場合、以下で対応します。
- 段差を乗り越えたらすぐにブレーキを踏む
これは、自動車教習所で「段差路への対応と急発進時の措置」として学ぶ(学んだ?)ようです。
クラッチが使えれば、ゆっくりと段差を乗り越えられるのですが、AT車ではひたすら反射神経勝負です。